みんなの話を聞いて。話を聞いて。 ぼくが死んだ日より ひとつひとつの話は短くて、さくっと読める。 舞台はシカゴだし、古いものだと19世紀の話もあるけど、子どもの目線から見る家庭や友達や学校を描いているから、不思議とあまり遠…
こまっているヤツを助けてヒーローになるんだ! バッドガイズより これを読み始めてすぐ、映画『ファインディング・ニモ』を思い出した。 「魚は友達、エサじゃない」を合言葉に捕食をやめようと誓うサメのグループ。 魚と仲良くしたいけど、近づ…
あなたは、自分のためにしか証言できないんですね 許されようとは思いませんより おいしい料理も、満腹で苦しくなるまで食べてしまうと、もう満足してしまってあまりリピートしたくならない。 逆にちょっと物足りないくらいで終わらせておくと、すぐにまた食べた…
We are all alone 我々は、みな孤独であるより はっきり言うと、バイオレンスが苦手な人にはまったくおすすめできない。 私は学生の頃から、ご飯を食べながらクライムドラマの死体解剖シーンを見て鍛えてたから平気だったけど。…
私はやはり自分がかわいい。 世界の終わり、あるいは始まりより 歌野晶午作品、2連発。続けて読んだら、書かずにいられなかった。 『葉桜の季節に君を想うということ』と共通しているのは、長い階段の途中に現れた踊り場みたいなラスト。 この…
桜の花は本当に散ったのか? 葉桜の季節に君を想うということより 小説でも映画でも、前評判が高すぎる作品に対して、どうしても腰が重たくなる。 通常なら楽しめたであろう作品も、高まりすぎた期待値を超えられずに、結局「こんなもんか」という…
へいの うえに くろいのが いた。 くろいのより 主人公の女の子は幼稚園から小学校低学年くらいの年で、帰り道はいつもひとりだということしか分からない。 くろいのに話かけたり、あとをついていったりしても、女の子を気にかけ…
いきなり声が出なくなる。声帯が、思うように動かなくなる。 遥かに届くきみの聲より 朗読が題材なので、絵本などの作品がたくさん登場する。 特に、朗読部の先輩が『ちいちゃんのかげおくり』を読むシーンはぐっと引き込まれた。 作品は知らなかったけど、内容紹介…
自分の動向が子どもにスパイされているなどとは、夢にも考えない。 英国情報局秘密組織チェラブ Mission1:スカウトより 最後のページの、続刊の宣伝ページに「映画化決定!!」の文字が。 そんな映画あったっけ? と調べてみれば、やっぱり。立ち消えになったみたい。 おまけに、本国では17巻まで…