いまさらアガサ・クリスティーの読書感想文をウェブに書く?
発売からすでに80年以上。数え切れないほどのお歴々が書評を書いてきているだろうし、ショッピングサイトのレビュ…
家族だからというだけで無条件に愛情が芽生えるわけではない。互いに無関心だけど、長く一緒に暮らしていたから相手のことはある程度分かってしまう、だから余計にイライラする。そ…
高校の図書館に古いシェイクスピアの全集があった。「おや、妖精ぢゃないかどこへゆくの?」なんて古めかしい書き方をしていたので決して読みやすくはなかったが、なんだかその本が…
なるほど、そうきたか。今作は、この書き出しで始まる。
タイトルと表紙を見て、当然舞台、演者、作家、裏方などの物語だろうと思って読み始めたら、いきなり上司を告発しようとす…
このタイトルを見て、どういう作品を想像しただろうか。
目に飛びこんだ瞬間ドキッとさせる鋭さ、突き放すような乱暴さ、いじけたような湿っぽさ、そういったものを感じとったの…
この記事を書く時、いつもはあらすじから始める。そうすることで頭の中を整理できるし、設定と結末を書きだすことで、どこを隠すべきかがはっきりするから。でも本作は、あらすじで…
悩みを書いた手紙を「ナミヤ雑貨店」のシャッターの郵便受けに入れると、翌朝、店の裏の牛乳箱に店主からの返事が入っている。
だれでも開けられる牛乳箱でプライベートな手紙の受…
「辻村深月は初めて読んだ作品が暗くて2冊目に手が出なかった」という声をたまに耳にする。
まあ、言わんとすることは、分かる。
辻村さんの作品は、どんなに途中の道のりが暗く…
SF、タイムトラベルものとしてはもちろん、「ネコ小説」としても有名な作品。
ダンが飼っているネコのピートは、雪が大嫌い。ピートは外で雪が降っているのに気づくと、ダンを呼…