いつもこの記事を書き始める時に、とっかかりになる言葉を探す。記憶に残った1文とか、最初に浮かんだ感想とか。
この作品の場合は「鮫島がカッコいい」のひと言に尽きる。
1巻の表紙を開くと、そこには筆文字で「農家の常識は社会の非常識」。
確かに、非農家にはどの話題もひたすら新鮮。っていうかもはや、意味不明。
なのにどういうわけか、すっご…
残虐な手口と、優れた知識と行動力で爆破を繰り返す礼子。
自分を理解してくれる相手とともに破滅したいという、かなりあぶない願望の持ち主だけど、行動は常に冷静で、その力は底…
臆病者が大切なもののために勇気をふりしぼる、児童書の王道ストーリー。
たまに吹き出しやコマ割りされたページが登場する、コミックテイストなイラスト。
卑屈な主人公と、口は…
不思議なもので、食べものの味そのものは思い出せなくても、どこでだれと食べたのかはわりと覚えていたりする。
食を中心に、家族との懐かしい会話や、新しい土地で出会った人など…
著者は、イスラエルの諜報機関モサドの元スパイ。
数々の成果を残し、引退まで生き残れたのだから、優秀だったのは言うまでもない。
そんな異色の経歴の著者が、実体験をもとに、…
出てくる人物は全員、後ろ暗いところをかかえている。
リズミカルに進む会話の裏には、常にかすかな緊張感とサスペンスの予感がただよっている。何気ない会話のようでいて、ムダは…
生活が便利になった代わり、多くの夢と仕事が奪われた。それも、いち企業の、いちサービスで。
状況の受け止め方はそれぞれだけど、音楽に関わる者たちは一様に、閉塞感をかかえて…
横山作品は本の分厚さと扱う題材のせいで、ガッチガチに固くて重たいと思う人が多いみたい。
でも実際読んでみると、大きな事件を、それに向き合うひとりの人間の物語に落としこん…