『かみさま』なんていないのだ のら猫のかみさまより 近所に、のら猫のたまり場がある。 ひなたぼっこしている猫たちは人馴れしていて、機嫌がよければ触らせてくれる。 でも中には、視線を向けただけで逃げるほど警戒心の強い子がい…
寂しいときは、ひとりで暗いところにいてはだめなのよ 魔女たちは眠りを守るより タイトルも詳しい内容も忘れてしまったけど、小さい頃、同じ絵本ばかり何度も読み返している時期があった。 短いお話で、すぐに終わってしまうのが寂しくて、終わったらすぐに最初…
これを狩るのが公序良俗か。そんなのヘンだ。 図書館戦争より 図書館が本を守るために銃を持って戦うなんて、読む前は突拍子もない設定だと思ったけど、あっという間にこの世界にのめりこんだ。 説明は最初にちょっとだけ、細かいところは読み…
「ふふふ、きっと すごく こわがるよ」 やねうらべやのおばけより 空を飛んだり、透明になったり、小さくなったり、色々なことができるおばけ。 ところが、この女の子が意外と強敵。 ちょっとやそっとのことじゃ動じない上に、好奇心旺盛。 おば…
比喩としてではなく、これは自分の物語だ。 店長がバカすぎてより 店長や困った常連客のことを心の中でののしったり。 「マジで本気で辞めてやる!」と思いながらずるずる続けてしまったり。 働く人ならきっとどこかしら共感できるエピソードがあ…
あなたの仕事を近くで見させてもらえませんか 親方と神様より 六郎と浩太の間で言葉少なな会話が交わされるたび、お互いのことをあまり知らなくても、強い結びつきが生まれていくのが分かる。 話は短いけど、山を一歩一歩登っていくみたいに、…
父の人生がなかったことにされたのと同じだ。 さよならが言えるその日までより 子どもが知る親の姿は実はとても断片的で、仕事中の姿を見るとびっくりしたりする。 家と学校という狭い世界で生きている年頃にはかなり衝撃的で、一番近いと思っていた人が急に知…
いでよ富士!−−なんとかしろ! いいからしばらく黙ってろ!より 劇団の話なのに、なかなか芝居が始まらない。 残っている団員は、芝居の才能や情熱はあるのに、そのための現実的な準備は何もできない者ばかり。 演劇ド素人の富士の最初の仕事は…
「なにがおこったの?」「わからない!! はしれ!」 6600万年前……ぼくは恐竜だったのかもしれないより 恐竜にも親がいて、子がいる。 昔すぎておとぎ話のような存在の恐竜も、かつては同じ地球で生きていた生き物なのだと想像させてくれる。 恐竜の絶滅と親子の絆を描いた絵本。