高校の図書館に古いシェイクスピアの全集があった。「おや、妖精ぢゃないかどこへゆくの?」なんて古めかしい書き方をしていたので決して読みやすくはなかったが、なんだかそ…
日本の小説
もしイチ彼と結婚できたら私は夫を見張り続ける看守の花嫁になる。
勝手にふるえてろより
このタイトルを見て、どういう作品を想像しただろうか。
目に飛びこんだ瞬間ドキッとさせる鋭さ、突き放すような乱暴さ、いじけたような湿っぽさ、そういっ…
どうか信じてください。今がどんなにやるせなくても、明日は今日より素晴らしいのだ、と。
ナミヤ雑貨店の奇蹟より
悩みを書いた手紙を「ナミヤ雑貨店」のシャッターの郵便受けに入れると、翌朝、店の裏の牛乳箱に店主からの返事が入っている。
だれでも開けられる牛乳箱で…
「少なくとも、オレたち、助け合えるんじゃないかって」
かがみの孤城より
「辻村深月は初めて読んだ作品が暗くて2冊目に手が出なかった」という声をたまに耳にする。
まあ、言わんとすることは、分かる。
辻村さ…