日本の小説
この作品で光るのはママの明るいキャラクター。これに尽きる。
快活で自由奔放、失敗しても、落ちこんでも、超ポジティブ。
ちょっと変わっているけど、料理がうまくて、…
読み始めてすぐ「ん?」ということが何度かあった。
うっかりすると読み飛ばしてしまいそうな、ちょっとした違和感。
それもパドルの影響で生じたものなのだが、それ…
一度すべてを失い、空っぽな世界を知っている青山は、墨が一滴も付いていない真っ白な紙に挑むことで、自らの過去を向き合っていく。
読んでいるうちにどんどん視界が狭まっ…
女子校、寄宿舎、と聞いて最初に頭に浮かんだのは、ドロッドロの人間関係とか、閉塞的なお嬢様たちのイバラの楽園。そんなイメージだった。
けれど実際に読んでみると、なん…
ランドルト環とは、視力検査に使うCみたいな輪っかのこと。
ぼんやりした視界では、切れ目がつながって完全な環に見える。
それでも十分、生きていくことはできるけど、…
この1冊の中で、何冊もの名作小説をふたりと一緒に読んだような感覚になってくる。本が好き、もっと読みたいという人のための、読書の手引きにもなってくれる。
悪意を持ってペットを殺したとしても、殺人罪は適用されない。
ペットは人ではないから、器物損壊になるのだという。動物愛護法もあるにはあるが、器物損壊よりも量刑が軽い…
傾き者(かぶきもの)と呼ばれる者たちがいた。派手な着物を着崩したり、奇抜な髪型をしたり、刀やロザリオをオシャレ目的で身につけたり、時には商店を襲うなどの蛮行を働いたり、…
この本は、「ジャケ買い」した。
表紙のイラストは冒頭のシーンを描いたものなのだが、これがあまりに衝撃的で、裏切られた。
しかし最後まで読み進めると、表紙のイ…