あたしにあんたを置いていけるわけがないでしょう? クリスマスに少女は還るより 「いっそ雪が降った方が暖かいのに」 いつだったか、雪国が舞台のドラマでそんなセリフがあった。 この作品は、珍しくクリスマス近くになっても雪が降らないニューヨークの田舎町…
りんごが ひとつ おちていた。みんな おなかを すかしているよ。 りんごがひとつより 「同じことをやってうけるのは3回までだ!」 ちゃんとした言い回しは忘れてしまったけど、三谷幸喜脚本の「笑の大学」の中でこんなセリフがあった。 そういえばこのおさる、特に…
「……私、そんなに悪いことした?」 噛みあわない会話と、ある過去についてより 『かがみの孤城』では、分かり合えない人間と無理に関わる必要はないという逃げ道を提示した。 この作品では、分かり合えない人間と真っ向から戦う。 面白いのは「戦う」なのか「…
一番楽な話し相手はゴンのようだ。 ゴンちゃん、またね。より ひとり暮らしをしている人間が生き物を飼うと婚期が遅れる。毛の生えた生き物、表情のある生き物は特によくない。 私の父の言葉だ。なるほど。ごもっとも。
可哀想って言ってるとき、あなたすっごく嬉しそうですよ 「私が笑ったら、死にますから」と、水品さんは言ったんだ。より マスコミやSNSの情報拡散に違和感を感じている人は「そうだそうだ」とうなずけるはず。 ただがむしゃらに戦ったり批判したりするのではなく、そうした世の中で自分がどう生きて…
明日からまた新しい冒険が始まるのね。 ルーム・オブ・ワンダーより 主人公のテルマはシングルマザーでキャリアウーマン。仕事ではタフな彼女も、事故を防げなかった後悔や、これまでの自分の母親ぶりを振り返って、深く落ちこんでしまっていた。 そ…
この傷、ほんとに首長竜にかまれたあとなんですかね…… 竜のいる島より 私がこの作品を初めて読んだのは小学生の頃。祖母の家から持って帰ってきた、三方背のついた分厚いハードカバー。母が子どもの頃に読んでいた本だ。 2018年1月に著者が亡くな…
子供でも、平気でうそをつく。 沈黙の町でより 初めにあらすじを読んだ時は、少年法への問題を提起する重厚なサスペンスかと思った。確かに少年が死んで、容疑者として同級生が浮上した。しかしこの作品が描いているのは、事件で…
トガリ山にのぼるのなら、風がうまれるところを見てきてちょうだい。 トガリ山のぼうけん(全8巻)より 食料は現地調達。獣や鳥から身を隠し、天候とも戦わなきゃいけない。 ネズミとテントウムシ。限りなく食物連鎖の下の方にいるコンビだけど、意外にもたくましい。食べられそうにな…