あらすじ
崖に囲まれた「罪人の村」から出る方法は、ただひとつ。竜に呼ばれること。
竜に呼ばれた十歳の少女・ミアは、村を出ることになる。
瑠璃色の王宮へ降り立ったミアは、失踪した竜騎士の部屋子として働くことになる。
崖に囲まれた「罪人の村」から出る方法は、ただひとつ。竜に呼ばれること。
竜に呼ばれた十歳の少女・ミアは、村を出ることになる。
瑠璃色の王宮へ降り立ったミアは、失踪した竜騎士の部屋子として働くことになる。
外界から遮断された村で十分幸せだと思っていたミアは、せっかく外に出るチャンスを得たのに「なぜ自分が……」と後ろ向き。
そんなミアを、育ての親である「二のおば」は外へ送り出してくれる。
ミアは外に出て初めて、自分の知らないものがたくさんあることを知る。
自分がどれだけ、おばに大切にされていたのかも。
呼ばれたから来たというのに、王宮はミアをあまり歓迎していない。
ひとりぼっちで肩身もせまいミアを支えてくれるのは、おばの教え。
自分の目で見て、自分の頭で考えて、今の自分にできることを探すこと。
心細さの真っ只中でもこれが実行できるって、かなりたくましいと思うんだけど、ミアはそのことに気づいていない。
なかば強引に背中を押されるように大冒険へ飛び出し、やがて王宮を揺るがす事件に巻きこまれていく。
様々な出会いを通して、自分の意志で歩き、他人のために走りだせるようになっていくミアを見ると、冒頭で村から出たくないと泣いていたあのミアはもういないのだな、となんだかとても長い旅をともにしたような感覚になっていた。
続きもあるようなので、ミアの今後の成長も読んでみたい。