エッセイ
「とてつもなく変態で、ありえないほど文章がうまい」
帯に大きく書いてある。
それを見ていたから、ふーん、どんなもんよ? と半笑いで読み始めた。
想像を軽々…
このままここで書き続ければ命の危険があると感じ、亡命した著者。
ドイツ語で執筆し、現在では世界中の言語に翻訳されている。
亡命から50年が経った現在もドイツ…
よくわからない、知らないものは、怖い。
死に関する話題はなかなか日常会話に出しづらいし、残念ながら死んだ人の経験談を聞くこともできない。
「死そのものを楽しむこ…
猫を“飼う”のではない、猫を“飼わせていただいている”のだ。
そんなことを言う人がいる。
猫が布団の真ん中で眠っていたら、人間は布団のすみっこで我慢しなければな…
奥田英朗のエッセイは、ひねくれてて好きだ。
ひねくれてるところをちょっと達観した感じでセルフ指摘して「ははは。」で結ぶの、好き。
たまに、まったく知らない話をし…
1巻の表紙を開くと、そこには筆文字で「農家の常識は社会の非常識」。
確かに、非農家にはどの話題もひたすら新鮮。っていうかもはや、意味不明。
なのにどういうわけか…
不思議なもので、食べものの味そのものは思い出せなくても、どこでだれと食べたのかはわりと覚えていたりする。
食を中心に、家族との懐かしい会話や、新しい土地で出会った…
著者は、イスラエルの諜報機関モサドの元スパイ。
数々の成果を残し、引退まで生き残れたのだから、優秀だったのは言うまでもない。
そんな異色の経歴の著者が、実体験を…
神話や宗教や歴史を描いた西洋絵画が、横に一文くっついただけで、日常の一場面に見えてしまう。
同じ経験がある主婦に刺さるのはもちろん、親にそういうことを言われたり、…