We are all alone 我々は、みな孤独であるより はっきり言うと、バイオレンスが苦手な人にはまったくおすすめできない。 私は学生の頃から、ご飯を食べながらクライムドラマの死体解剖シーンを見て鍛えてたから平気だった…
私はやはり自分がかわいい。 世界の終わり、あるいは始まりより 歌野晶午作品、2連発。続けて読んだら、書かずにいられなかった。 『葉桜の季節に君を想うということ』と共通しているのは、長い階段の途中に現れた踊り場みたいなラスト。…
桜の花は本当に散ったのか? 葉桜の季節に君を想うということより 小説でも映画でも、前評判が高すぎる作品に対して、どうしても腰が重たくなる。 通常なら楽しめたであろう作品も、高まりすぎた期待値を超えられずに、結局「こんなもんか」…
へいの うえに くろいのが いた。 くろいのより 主人公の女の子は幼稚園から小学校低学年くらいの年で、帰り道はいつもひとりだということしか分からない。 くろいのに話かけたり、あとをついていったりしても、女の子を気…
いきなり声が出なくなる。声帯が、思うように動かなくなる。 遥かに届くきみの聲より 朗読が題材なので、絵本などの作品がたくさん登場する。 特に、朗読部の先輩が『ちいちゃんのかげおくり』を読むシーンはぐっと引き込まれた。 作品は知らなかったけど、…
自分の動向が子どもにスパイされているなどとは、夢にも考えない。 英国情報局秘密組織チェラブ Mission1:スカウトより 最後のページの、続刊の宣伝ページに「映画化決定!!」の文字が。 そんな映画あったっけ? と調べてみれば、やっぱり。立ち消えになったみたい。 おまけに、本国では1…
俺はいつだって演じている。何かを。 舞台より だれも知っている人がいない旅先では、ちょっとだけ大胆になれたりする。 その土地のルールや習慣を知らずに恥かいても「初めてだから許して」と開き直れると、精神的にはか…
ロックの伝道師は孤独を余儀なくされるのであった。 田舎でロックンロールより 奥田英朗のエッセイは、ひねくれてて好きだ。 ひねくれてるところをちょっと達観した感じでセルフ指摘して「ははは。」で結ぶの、好き。 たまに、まったく知らない話をし…
わたしたちはふたたび戦わなくてはならない。生きのびるために サバイバーズ 孤独の犬より 「この子は野生じゃ1日も生きられない」 自分のペットに対してそういう風に言ったり、言うのを聞いたことがある人はきっとたくさんいるはず。 面白いのは、この作品…