この記事を書く時、いつもはあらすじから始める。そうすることで頭の中を整理できるし、設定と結末を書きだすことで、どこを隠すべきかがはっきりするから。でも本作は、あら…
どうか信じてください。今がどんなにやるせなくても、明日は今日より素晴らしいのだ、と。
ナミヤ雑貨店の奇蹟より
悩みを書いた手紙を「ナミヤ雑貨店」のシャッターの郵便受けに入れると、翌朝、店の裏の牛乳箱に店主からの返事が入っている。
だれでも開けられる牛乳箱で…
「少なくとも、オレたち、助け合えるんじゃないかって」
かがみの孤城より
「辻村深月は初めて読んだ作品が暗くて2冊目に手が出なかった」という声をたまに耳にする。
まあ、言わんとすることは、分かる。
辻村さ…
一九七〇年十二月の三日、かくいうぼくも夏への扉を探していた。
夏への扉より
SF、タイムトラベルものとしてはもちろん、「ネコ小説」としても有名な作品。
ダンが飼っているネコのピートは、雪が大嫌い。ピートは外で雪が降っている…
ちょっとめずらしい本って、あるかしら?
あるかしら書店より
表紙のおじさんが妙にかわいくて手にとった。
人のよさそうな表情と、豆大福を思わせるそのフォルム。見れば見るほど愛着が湧いてくる。ツンツンしたら柔ら…