神経科なのに、診察にきた患者はまずビタミン注射を打たれる。患者の腕に刺さる針をじっと見つめて、医者は鼻息を荒くしている。そう、この医者、かなりヤバイ。
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おおきなこえをだしたのは、どなたですか?
としょかんライオンより
看板犬、ネコ駅長、川にひょっこり現れたアザラシに住民票を交付しちゃったり、本物の動物がマスコットとなって人気を集めるケースはよくある。それなら、看板ライオンだって…
お母さん、やっぱりアルツハイマーだったよ。
母が若年性アルツハイマーになりました。より
明るく社交的だった自慢の母が、病によってどんどん変わっていってしまう。母を好きだからこそ、その現実を受け入れることができずに悩む娘の感情が、赤裸々に描かれている。…
いくら偶然の一致といっても、それじゃすこし行き過ぎですよ。
オリエント急行の殺人より
いまさらアガサ・クリスティーの読書感想文をウェブに書く?
発売からすでに80年以上。数え切れないほどのお歴々が書評を書いてきているだろうし、ショッ…
言葉は人を殺す道具です。作家はその道具で食べてゆくひどい生きものです。
砂上より
家族だからというだけで無条件に愛情が芽生えるわけではない。互いに無関心だけど、長く一緒に暮らしていたから相手のことはある程度分かってしまう、だから余計にイライラす…
ジョバンニはこういう棚から活字を拾っていくんですよね。拾った活字を箱に入れて……
活版印刷三日月堂 星たちの栞より
高校の図書館に古いシェイクスピアの全集があった。「おや、妖精ぢゃないかどこへゆくの?」なんて古めかしい書き方をしていたので決して読みやすくはなかったが、なんだかそ…
もしイチ彼と結婚できたら私は夫を見張り続ける看守の花嫁になる。
勝手にふるえてろより
このタイトルを見て、どういう作品を想像しただろうか。
目に飛びこんだ瞬間ドキッとさせる鋭さ、突き放すような乱暴さ、いじけたような湿っぽさ、そういっ…
ベイビー、ベイビー、わたしを離さないで
わたしを離さないでより
この記事を書く時、いつもはあらすじから始める。そうすることで頭の中を整理できるし、設定と結末を書きだすことで、どこを隠すべきかがはっきりするから。でも本作は、あら…
