あらすじ
さかなくんは毎日、歩いて学校へ行く。
体が乾かないようにゴムのパンツを履いたり、水の入ったヘルメットをかぶったり、外に出る時は準備が大変。
それでも歩くのは嫌いじゃないし、学校も好き。
でもこの日は、さかなくんが苦手な体育の授業があって……。
さかなくんは毎日、歩いて学校へ行く。
体が乾かないようにゴムのパンツを履いたり、水の入ったヘルメットをかぶったり、外に出る時は準備が大変。
それでも歩くのは嫌いじゃないし、学校も好き。
でもこの日は、さかなくんが苦手な体育の授業があって……。
どうして自分だけこんなに大変なんだろう。
かといって変に気遣われて、特別扱いされるのも嫌だし。
みんなと同じことを、同じようにやりたいだけなのに。
そんなもやもやをかかえている人に、そっと寄り添ってくれる絵本。
魚類、爬虫類、哺乳類(人間も含む)、色々な生き物がみんな一緒に生活している世界。
サイズ感も大体同じくらい。
社会は陸にあるので、さかなくんが外出する時は、金魚鉢みたいなヘルメットをかぶっていく。
でも、さかなくんの家にお客さんが来るとそれが逆になる。
当然、さかなくんの部屋は水の中。
お客さんは酸素の入ったヘルメットをかぶって部屋まで潜る。
そしてびしょびしょのまま帰っていく。
ずっといたくなる、とても優しい世界。
柔らかいタッチのイラストも魅力的。
さかなくんのクリクリした大きな目の輝きとか、水の中で光がにじむ感じとか、光の表現が優しくて好き。
他の生き物達の物語もぜひ描いてほしい。