あらすじ
戦闘の主戦力が、二足歩行型軍用有人兵器『装甲兵装』となった世界。
新型の『龍機兵(ドラグーン)』を導入した警視庁特捜部は、密造装甲兵装による立てこもり事件に駆けつける。
近未来警察小説。
戦闘の主戦力が、二足歩行型軍用有人兵器『装甲兵装』となった世界。
新型の『龍機兵(ドラグーン)』を導入した警視庁特捜部は、密造装甲兵装による立てこもり事件に駆けつける。
近未来警察小説。
悪いやつらが警察に見つかって銃撃戦やカーチェイスに発展するのはクライムものの定番。
今作はそれを体長3メートル越えのロボでやる。
通勤時間帯の東京を駆け抜け、建物や人間を文字通り蹴散らす。
その恐ろしさを冒頭数ページでまざまざと見せつけられ、完全に物語に引きずり込まれていた。
従来の警察組織にはできない柔軟で瞬発力のある対応力を求めて設立された特捜部。
SATの装備を遥かに凌駕する新型機を所有し、搭乗員も外部から傭兵を雇う異例づくし。
身分的には刑事だけど傭兵という特殊な立場だから、捜査方法も大胆。
アウトローなやり方で、真相にぐいぐい迫っていってくれるから気持ちがいい。
その一方で、部署同士の対立があったり、警察組織の窮屈さも同時に描かれている。
それが緩急となって読む手が止まらなかった。
そしてなんといっても、装甲兵装同士のスピード感あるバトル。
ドラグーンは3人いる特捜部の搭乗員ひとりずつ専用機があり、それぞれ武器が異なる。
搭乗員とどこかリンクした個性を持つドラグーンの戦い方は三者三様。
実はロボものに明るくないのでちょっと身構えつつ読み始めたのだが、そんな心配まったく必要なかった。