どんな物語を想像するかは、この本を読むあなた次第です。

あらすじ

さまざまな土地の、さまざまな人が住む、空想の家のイラストを集めた美術設定集。

メイキングや住宅の知識・歴史も掲載。

住人のいない家は朽ちると言うけれど、この本に出てくる家はすべて、生きている。

その土地や文化に適応した住居
そこで生きる住人の人生

このふたつがミックスされて、他にはない個性を持った家になっている。

家の一軒一軒には、名前がつけられている。

夢想家のツリーハウス
偏執的な植物学者の研究所
竜使いの郵便局
などなど……

タイトルだけでわくわくする。

家の外観と、俯瞰で見た内観のイラストがメイン。
その横に、家の構造や設備、住人の簡単な説明が添えられている。

説明はあるのに、扉や壁に隠れて見えない部分もあるのもニクい。

家に入って、全部の扉を開けてみたい。
建物の後ろに回っていって、反対側からも見たい。

一軒読み終える頃には、頭の中では勝手にお話がふくらんでいる。