あらすじ
古い掃除機の中に住んでいるボンボンとボンボンパパ。
掃除機の中で見つけた「おもしろいもの」で家を作って暮らしている。
けれど掃除機が動きだして……
古い掃除機の中に住んでいるボンボンとボンボンパパ。
掃除機の中で見つけた「おもしろいもの」で家を作って暮らしている。
けれど掃除機が動きだして……
この作品に出てくる掃除機が、昔、祖父母の家にあったものとそっくりだった。
朱色のつるりとした本体に大きな持ち手がついていて、なんだかおもちゃみたいでかわいかった。
もしかしたら、ボンボンとボンボンパパが、あそこにいたかもしれない。
そう想像したら、ぐっとお話が愛おしくなった。
ボンボンとボンボンパパは、もこもこした不思議な生き物(?)。
掃除機という決して広くない、真っ暗な空間に、ふたりっきり。
せっかく作った家も、掃除機が動きだせばめちゃくちゃになってしまう。
けれど、落ち込んだり悲観したりすることはない。
好奇心旺盛で色々なものを見つけてくるボンボン。
ボンボンが見つけたものをなんでも「おもしろいもの」にしてしまう、ユーモアあふれるボンボンパパ。
いつでもポジティブに物事を捉えるふたりがすてき。
想像力で暗闇に明かりを灯す、温かい絵本。