あらすじ
ぴゅーと風が吹けば、落ち葉がぶわっとなって、不思議なことが起こる。
ちょっぴり寒い秋の朝、外に遊びに出たオリーと猫のパンプキンは、ちっちゃな子猫と出会う。
子猫とすぐに仲良しになったオリーは夢中になって遊び、どんどん森の奥へと入っていってしまう。
ぴゅーと風が吹けば、落ち葉がぶわっとなって、不思議なことが起こる。
ちょっぴり寒い秋の朝、外に遊びに出たオリーと猫のパンプキンは、ちっちゃな子猫と出会う。
子猫とすぐに仲良しになったオリーは夢中になって遊び、どんどん森の奥へと入っていってしまう。
同じ橙色でも、落葉色と言えば乾燥した寂しい色に聞こえるけど、かぼちゃ色と言えば温かくて柔らかい印象になる。
この絵本にある色は、落ち葉の橙や黄や赤系、子猫の黒、あとはグレースケール。
これだけ。
ラストまでたどり着いたあとは、同じ色でも、落葉色からかぼちゃ色へと見え方が変わっているはず。
オリーは、震える子猫を抱きしめて温めてあげる優しい子。
遊びに夢中になって、つい周りが見えなくなっちゃうところも、子どもらしくてかわいい。
子猫が迷子だと気づき、せっかく友達になれたけど、お別れしなきゃいけないとわかった時の寂しい顔とか。
一緒に遊んでいる時には気にならなかったのに、ひとりになった途端、森の不気味さが迫ってきて心細くなっちゃった姿とか。
そばに行って、オリーをぎゅうっと抱きしめてあげたくなる。
でも、それがあるからこそ、ラストの温かさが引き立つ。
寒くなっていく時期にぴったりな、ホッとする絵本。