あらすじ
森を探検して生き物に触れる楽しさを教えてくれる本。
森と森で生きるあらゆる生き物を精緻な絵で再現。
森の役割について、読者に話しかけるように解説していく。
森を探検して生き物に触れる楽しさを教えてくれる本。
森と森で生きるあらゆる生き物を精緻な絵で再現。
森の役割について、読者に話しかけるように解説していく。
洗濯した子どもの服のポケットから粉々になったダンゴムシが……なんて話をたまに聞く。
ひと昔前なら、トンボの羽をむしるとか、カエルに爆竹を……とか
子どもと生き物のエピソードは、ちょっと残酷になりがち。
でもそれらは、知ることで変えられるかもしれない。
身近な生き物をきちんと生命として尊重し、正しく関わる術を教えてくれる本。
最初に挿絵を見たときは、写真かと思った。
デフォルメなしの虫やキノコはかなりの迫力。
でもなぜか愛らしさも感じる。
ページを埋め尽くす森の絵にどんな生き物が隠れているか、探すのが楽しかった。
全部見つけたつもりでいたけど、答え合わせを見たら半分も見つけられていなくてビックリ。
なかなか森と縁がない現代人に、実際に森に入って生き物を観察する楽しさを疑似体験させてくれる。
学校では習わないような話もたくさんあって、ずっと「へえー」とうなづきながら読んでいた。
前のページに隠れていたこの虫は、こんなすごい巣を作るんだよ!
あの植物はこんなおもしろい生態をしているんだよ!
とわかりやすく説明し、いつの間にか命の循環や種の多様性まで教えてくれる。
知識が増えれば、見える世界の解像度が上がる。
森を通して、様々なものに興味を持ち、知ることの楽しさを教えてくれる一冊。