『かがみの孤城』では、分かり合えない人間と無理に関わる必要はないという逃げ道を提示した。
この作品では、分かり合えない人間と真っ向から戦う。
噛みあわない会話と、ある過去についてより
『かがみの孤城』では、分かり合えない人間と無理に関わる必要はないという逃げ道を提示した。
この作品では、分かり合えない人間と真っ向から戦う。
ゴンちゃん、またね。より
ひとり暮らしをしている人間が生き物を飼うと婚期が遅れる。毛の生えた生き物、表情のある生き物は特によくない。
私の父の言葉だ。なるほど。ごもっとも。…
「私が笑ったら、死にますから」と、水品さんは言ったんだ。より
マスコミやSNSの情報拡散に違和感を感じている人は「そうだそうだ」とうなずけるはず。
ただがむしゃらに戦ったり批判したりするのではなく、そうした世…
ルーム・オブ・ワンダーより
主人公のテルマはシングルマザーでキャリアウーマン。仕事ではタフな彼女も、事故を防げなかった後悔や、これまでの自分の母親ぶりを振り返って、深く落ちこんでしまっていた…
竜のいる島より
私がこの作品を初めて読んだのは小学生の頃。祖母の家から持って帰ってきた、三方背のついた分厚いハードカバー。母が子どもの頃に読んでいた本だ。
201…
沈黙の町でより
初めにあらすじを読んだ時は、少年法への問題を提起する重厚なサスペンスかと思った。確かに少年が死んで、容疑者として同級生が浮上した。しかしこの作品が描いているのは、…
トガリ山のぼうけん(全8巻)より
食料は現地調達。獣や鳥から身を隠し、天候とも戦わなきゃいけない。
ネズミとテントウムシ。限りなく食物連鎖の下の方にいるコンビだけど、意外にもたくま…
護られなかった者たちへより
遠慮深いことが美徳とされていた時代は遥か昔。大きな声で自分の権利を主張する者が得をし、他人様に迷惑をかけてはいけないと真面目に生きる人が損をすることもしばしば。<…
美しい顔より
主人公のサナエは、マスコミを見下しながらも、彼らが望む「けなげな被災者」を演じることで生きる気力をとり戻していく。
実際、取材が入った地域には多く…